米裁判所、ICEに拘束された5歳児と父親の釈放を命令

米連邦裁判所判事が、テキサス州の家族収容センターに拘束されていた5歳児とその父親に対し、移民手続き中の釈放を命じました。この決定は、トランプ政権の移民取り締まり政策に対する批判を強めるものとなりました。

更新 2/1 17:21

裁判所による釈放命令

  • 米連邦裁判所の判事は1月31日、テキサス州ディリーの家族収容センターに拘束されていた5歳のリアム・コネホ・ラモス君と父親の釈放を命じました。
  • 父子は、ミネアポリス郊外からICE捜査官に連行され、約2100キロ離れたテキサス州の施設に約1週間以上拘束されていました。
  • 判事は、移民手続きが進む間、父子を可能な限り速やかに、遅くとも2月3日までに釈放するよう指示しました。

判事の意見と批判

  • フレデリック・ビアリー判事は、政府の「独立宣言への無知」を戒め、権威主義的な姿勢に不満を示しました。
  • 判事は、リアム君の拘束が、トランプ政権の移民取り締まり政策への怒りを強め、「両親が突然ICEに連行されたら、子どもはどうなるのか」という問いを改めて突きつけたとしています。
  • ビアリー判事は、この拘束が「1日あたりの強制送還ノルマを追求する政府の思慮に欠けた、ずさんな施策」であり、「子どもの心に傷を負わせることさえいとわない」と指摘しました。
  • また、「人間の行動を見れば、歯止めなき権力を求める一部の者の不誠実な欲求や、その過程での残酷な仕打ちには限界がなく、人間的良心も欠けている」と述べ、「法の支配など顧みられていない」と断じました。

移民取り締まり政策の影響

  • 米国全土で行われている摘発では、不法滞在の犯罪者だけでなく、合法的な居住者、家族、幼い子どもも巻き込まれています。
  • リアム君は、ミネアポリスの公立学校区で、2週間のうちに移民当局に連行された4人目の子どもでした。
  • ミネソタ州知事は、幼児を刑務所から救い出すのに裁判所の命令が必要であってはならないとコメントしました。

用語解説

  • ICE: 米移民税関捜査局(U.S. Immigration and Customs Enforcement)の略。米国土安全保障省の一部門で、移民法執行を担当。
  • トランプ政権: ドナルド・トランプ元米国大統領の政権(2017年~2021年)。移民政策の厳格化を推進した。

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