中国軍、民間船を活用した台湾上陸訓練を実施か - 読売新聞報道
読売新聞の報道によると、中国軍が2025年夏に台湾対岸で民間大型貨物船と水陸両用車を用いた上陸訓練とみられる合同演習を実施した可能性が浮上しました。これは中国軍の軍民一体での上陸作戦能力向上の一環とみられ、日本政府も動向を注視しています。
更新 1/12 11:26
中国軍、民間船と水陸両用車で合同演習
- 2025年夏、中国南部・広東省沖合で中国軍の水陸両用車と民間大型貨物船が合同演習を実施したとみられることが、読売新聞の衛星画像と船舶自動識別装置(AIS)の分析で判明しました。
- 演習は台湾侵攻を念頭に置いた上陸作戦能力の向上を目的としている可能性があります。
演習の詳細と分析
- 衛星画像とAISの航跡分析から、2025年7月16日に広東省汕尾市の沖合で、RORO船(トラックなどが自走して乗り降りできる大型貨物船)の後方に11両の水陸両用車とみられる車両が確認されました。
- 専門家は、洋上でRORO船から水陸両用車を降ろしたり搭載したりする演習が行われた可能性を指摘しています。
- 中国軍は輸送能力の不足を補うため、RORO船を動員し、防御側が予測しにくい地点からの上陸能力構築を目指しているとみられます。
関与した船舶と過去の動向
- 演習に参加したRORO船は、大手海運会社が運航する「普陀島」と特定されました。
- 普陀島は2025年7月に台湾海峡を通過し、汕尾市沖で活動した後、大連に帰港しました。
- 台湾の研究機関の報告書や米海軍大学の報告書でも、普陀島が過去に中国軍の上陸訓練に参加した可能性が指摘されています。
日本政府の対応
- 日本政府もこの合同演習について把握しており、中国軍の洋上からの戦力投入能力増強の動向を注視しています。
- 中国軍は、大型移動式桟橋を搭載した船団やRORO船などの民間船を動員し、実戦さながらの訓練を繰り返すことで、多様な上陸能力の獲得を目指しているとみられます。
用語解説
- RORO船: Roll-on/Roll-off船の略。車両などが自走して乗り降りできる構造を持つ貨物船。
- AIS: Automatic Identification System(船舶自動識別装置)の略。船舶が自身の位置や針路などの情報を自動的に送受信するシステム。
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