トランプ氏の「二正面外交」に疑問の声、ウクライナ・イラン問題の同時協議で
トランプ米大統領がウクライナ和平とイラン核問題を同日にジュネーブで協議させたことに対し、外交専門家からその手法や担当者の力量を疑問視する声が上がっている。
更新 2/18 17:34
外交手法への懸念
- トランプ大統領が、スイス・ジュネーブで1日にイラン核問題とウクライナ和平という二つの重大な交渉を同時に進めるよう指示したことに対し、多くの外交政策専門家が困惑を示している。
- 米国の特使であるウィットコフ氏と大統領の娘婿であるクシュナー氏が担当したが、専門家からは彼らの能力を超えた任務ではないか、また、両危機を解決できるという確かな見通しを持っているのか、といった疑問が出ている。
- ブレット・ブルーン氏(元オバマ政権外交政策顧問)は、トランプ大統領が外交の実務的な側面よりも「量」を重視しているように見受けられ、同時に二つの問題に取り組むのは合理性を欠くと批判した。
イラン・ウクライナ協議の状況
- イラン外相は、イランと米国の間接協議で「議論の指針で基本合意した」と述べ、対話継続の方針を示したが、最終合意に至るかは不透明な状況だ。
- 米国代表はイランとの協議後、休む間もなくウクライナ・ロシアとの三カ国高官協議に臨んだ。
- イラン側当局者は、米国代表が二つの外交努力を掛け持ちしたことで、米政府がどちらにも誠実に向き合っているのか疑念が生じると指摘。これは、重篤な患者が二人いる救命救急室に医者が一人しかいないような状況で、失敗のリスクを高めると例えた。
- カーネギー中東センターのモハナド・ハジ・アリ氏は、イラン危機において米国がこのような外交処理を行うにはリスクが高すぎると分析し、ウィットコフ氏とクシュナー氏のチームに世界の全問題の解決を委ねることに衝撃を受けていると述べた。
- 複数の専門家は、ウィットコフ氏とクシュナー氏の経験不足を指摘し、アラグチ氏やロシア側代表のような経験豊富な交渉相手と対等に渡り合うには力量不足であるとの見方を示している。
- ジュネーブでの協議には、外交政策に精通したルビオ米国務長官は出席しなかった。
用語解説
- ウィットコフ特使: トランプ政権がイラン核問題交渉のために任命した特使。
- クシュナー氏: トランプ大統領の娘婿であり、政権内で外交問題にも関与している人物。
- アラグチ外相: イランの副外相で、核開発問題などの交渉を担当する主要人物。
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