タイでライオンのペット飼育が社会問題化、子どもが重傷を負う事故も発生
タイでは富裕層を中心にライオンをペットとして飼うブームが起きているが、成長すると手に負えなくなり、子どもが襲われる事故も発生。専門家は規制強化を求めている。
更新 1/21 10:00
タイにおけるライオンのペット飼育
ブームの背景
- タイでは富裕層を中心に、ライオンをペットとして飼うことがブームになっている。
- 2022年頃からSNSでペットとして飼われるライオンの動画が拡散され、人気に火がついた。
- 赤ちゃんライオンの愛らしい姿から飼う人が増えたが、成長すると手に負えなくなるケースが多い。
- タイ国内のライオン飼育数は2024年1月時点で624頭と、増加傾向にある。
発生した事故
- 2023年10月、ペットとして飼われていたライオンが逃げ出し、11歳の子どもが襲われ重傷を負う事故が発生した。
- 目撃者によると、ライオンが子どもの上に乗り、子どもが助けを求めて叫んでいたという。
- 被害者の祖父は、飼い主が「かまない」と話していたが、結果的に人を襲ったと証言している。
- ライオンは鉄の柵で囲われた家で飼育されていたが、扉は簡単に開く状態だった。
専門家の懸念と提言
- 野生動物保護のエドウィン・ウィーク氏によると、タイには飼育環境に関する適切な基準がなく、おりの大きさや安全性についての規定も不十分である。
- ウィーク氏は、法律や規制を強化し、危険動物の個人飼育を禁止しなければ、今後必ず大きな事故や死亡事故が起こると警鐘を鳴らしている。
- すでに政府に対し、無秩序な繁殖と飼育をやめるよう書簡を送付している。
取引の実態
- タイでは、ペットとして人気のあるライオンが高額で取引される場合がある。
- ガーディアン紙によると、赤ちゃんのライオンは約79万円で販売されているという。
- 特に人気の白いライオンは約240万円で取引されることもある。
用語解説
- IUCNレッドリスト: 絶滅の危機が増大している種
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