エプスタイン文書、300万ページ追加公開 米司法省が作業完了を表明

米司法省は、少女買春などの罪で起訴され自殺したジェフリー・エプスタイン氏に関する残りの捜査資料約300万ページを公開し、資料の精査と公開作業が完了したと発表しました。これにはイーロン・マスク氏とのメールのやり取りなども含まれています。

更新 1/31 17:18
一部の被害者は、今回公開された資料の中で自身の名前が明らかにされていると訴えていると報じられています。

米司法省、エプスタイン氏関連資料の公開を完了

米司法省は、少女買春などの罪で起訴され自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する残りの捜査資料を公開しました。ブランチ司法副長官は記者会見で、資料の精査と公開作業が終了したことを表明しました。

公開された資料の内容

今回公開された資料は約2000本のビデオと約18万点の写真を含む300万ページ以上に及びます。これまでの公開分と合わせると、合計で約350万ページ分の資料が公開されたことになります。

資料には、起業家のイーロン・マスク氏とエプスタイン氏の2013年12月当時の電子メールのやり取りが含まれており、マスク氏が年末年始にエプスタイン氏の島を訪れることについて相談していた内容などが記されています。

また、ラトニック商務長官が2015年11月に、エプスタイン氏を当時の民主党大統領候補ヒラリー・クリントン元国務長官の資金集めパーティーに招待したメールも含まれていました。

著名人の関与と注目点

エプスタイン氏は、島に著名人や若い女性を招いてパーティーを開いていたことで知られています。公開された資料には、トランプ大統領やクリントン元大統領の名前も多数登場します。16年の裁判資料では、エプスタイン氏がクリントン氏との関係について質問された際に黙秘権を行使していたことが記されています。

エプスタイン氏と交友のあった著名人には、トランプ氏、クリントン氏のほか、サマーズ元財務長官、アンドルー英国王子の弟などが名を連ねています。資料に、これらの著名人による不正への関与や不適切な行為の証拠が含まれているかどうかが注目されてきました。

資料公開の経緯と今後の動向

連邦議会は2025年11月に、司法省が保有するエプスタイン氏関連資料の全面公開を義務付ける法案を可決し、成立しました。

野党・民主党のシューマー上院院内総務は、トランプ氏に言及した文書など、全ての資料が公開されたか疑問を呈しており、政権による隠蔽の可能性を追及する構えです。ブランチ氏は、ホワイトハウスは資料の精査や公開に関与しておらず、大統領を守る意図はないと反論しました。

司法省は、被害者を特定できる情報や進行中の捜査に関わる内容は非公開にしたと説明しています。被害者の特定につながる可能性のある女性の写真や映像は削除・黒塗りされていますが、男性については削除されていません。しかし、一部の被害者は、今回の資料公開で自身の名前が明らかにされたと訴えていると米メディアは報じています。

エプスタイン氏が著名人の「顧客リスト」を保有し、口封じのために殺害されたという陰謀論的な見方もあり、資料の全面公開を求める声は根強くあります。ブランチ氏は、不正に関与した著名人の隠された捜査資料があるとの疑惑を否定し、市民が資料から虐待者を特定できるとは考えていないと述べました。

用語解説

  • ジェフリー・エプスタイン: 少女買春などの罪で起訴され、拘置所内で自殺したアメリカの富豪。
  • ブランチ司法副長官: アメリカ司法省の副長官。エプスタイン氏関連資料の公開作業完了を発表した。
  • イーロン・マスク: 起業家。エプスタイン氏とのメールのやり取りが公開された資料に含まれている。
  • ヒラリー・クリントン: アメリカの元国務長官。エプスタイン氏が資金集めパーティーに招待されていた。
  • ギレーヌ・マクスウェル: エプスタイン氏の元交際相手で、共犯として有罪判決を受けた人物。

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