中国軍制服組トップ、汚職・機密漏洩疑惑で調査対象に
米紙報道によると、中国人民解放軍制服組トップの張又俠・中央軍事委員会副主席が、汚職や核兵器に関する機密情報の米国への漏洩疑惑で調査を受けているとされています。台湾当局も中国軍指導部の変化を注視しています。
更新 1/26 17:19
中国軍制服組トップ、汚職・機密漏洩疑惑で調査
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国人民解放軍制服組トップである張又俠・中央軍事委員会副主席が、汚職および核兵器に関する機密情報を米国に漏洩した疑惑で調査を受けていると報じました。
疑惑の内容
- 機密情報漏洩: 張副主席は、中国の核兵器に関する機密情報を米国に漏洩した疑いが持たれています。この疑惑は、国有大手の中国核工業集団の元幹部への調査から浮上したとされています。
- 汚職疑惑: 部下の昇進などの便宜を図り、多額の金銭を受け取っていた疑いも報じられています。具体的には、2023年3月に国防相に就任した李尚福氏の昇進を支援するために、多額の賄賂を受け取ったとの報道もあります。
- 政治派閥形成: 張副主席による「政治派閥の形成」も問題視されていると伝えられています。
中国国防省の発表
中国国防省は、張副主席と同委委員の劉振立・軍統合参謀部参謀長が、重大な規律違反などで調査対象になっていると発表しました。
台湾当局の対応
台湾の顧立雄国防部長は、中国軍指導部の「異常な」変化を注視しており、中国の意図を読み解くために様々な方法を用いると述べました。台湾は、共同の情報収集や警戒監視などを駆使して中国の意図を把握していく方針です。
習近平政権への影響
これらの疑惑が事実であれば、習近平国家主席が掲げる「世界一流の軍隊建設」や、軍内部の規律・統治能力の低下を示すものとなる可能性があります。中国軍機関紙は、中央軍事委員会主席責任制を踏みにじり、習主席への権限集中を妨害する行為があったことを示唆する論調で非難しています。
用語解説
- 張又俠: 中国人民解放軍制服組トップで中央軍事委員会副主席。
- 劉振立: 中国人民解放軍軍統合参謀部参謀長。
- 習近平: 中国の国家主席で、中央軍事委員会主席も兼務。
- ウォール・ストリート・ジャーナル (WSJ): アメリカの経済紙。
- 中国核工業集団: 中国の核開発を監督する国有企業。
- 中央軍事委員会主席責任制: 軍事委員会主席である習近平国家主席の責任を明確にする制度。
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