ヘイトスピーチと差別に反対する動き、クルド人への攻撃も問題視
埼玉県南部を中心にクルド人親子へのヘイトクライムが発生。神奈川県では「ヘイト選挙」に抵抗する市民団体が街宣活動を行い、差別に反対する動きが広がっている。藤沢市ではモスク建設を巡り、デマに基づく差別や中傷が問題となっている。
ヘイトクライムの発生
埼玉県南部では、クルド人親子に対するヘイトクライムが報告されています。ある男性が公園でクルド人の親子に対し、「法律がなかったらお前らなんかぶっ殺してやるよ」と脅迫する事案が発生しました。この親子は以前にも同じ男性から暴行を受けており、子供は夜中に悲鳴を上げて起きるほどの精神的苦痛を受けているとされています。
「ヘイト選挙」への抵抗運動
神奈川県内では、外国人をスケープゴートにして票を集める「ヘイト選挙」に反対する動きが広がっています。市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」は、JR川崎駅東口で街宣活動を行い、「民主主義の選挙でマイノリティーが排除の恐怖を強いられている」と訴え、「ノー」の意思表示を呼びかけました。街宣では、「デマで不安を煽り、外国人の管理と排除が政策であるかのように訴えられている」との指摘や、「多様なルーツの市民と一緒にまちをつくってきた」という共生の重要性が強調されました。この活動は、川崎市の取り組みに学び、埼玉県や千葉県でも同様の防止策要請が行われています。
モスク建設を巡るデマと差別
神奈川県藤沢市では、モスク建設を巡り、根拠のないデマに基づく差別や中傷が発生しています。一部住民は、「イスラム教はレイプを認めているから危険」「周辺の土地を外国人が買い占めている」といった、LINEなどで拡散されたデマを信じ込んでおり、治安悪化やトラブル、渋滞への懸念を示しています。市役所には昨年10月以降、モスク建設に関する2500件以上の抗議が寄せられています。隣接する海老名市のモスクの例を挙げ、「海老名では騒音や迷惑行為で近隣の生活が制限されている。藤沢でも同じことが起きる」と反対を煽る動きもありますが、海老名市のモスクでは、スタッフが交通整理を行うなど、近隣住民への配慮も行われている様子が報じられています。
用語解説
- ヘイトクライム: 特定の民族や外国人に対する憎悪に基づく犯罪行為。
- スケープゴート: 問題の原因を特定の個人や集団になすりつけ、責任を転嫁すること。
- マイノリティー: 集団の中で少数派であること。特に民族的、宗教的、言語的な少数派を指すことが多い。
- ヘイト選挙: 外国人排斥や差別的な言動を煽ることで支持を得ようとする選挙活動。
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