「かぐや姫の物語」地上波放送と現代アニメとの比較

スタジオジブリの高畑勲監督による「かぐや姫の物語」が日本テレビ系で放送されることを機に、作品の魅力と現代のアニメーションとの違いについて解説。

更新 1/12 01:42

「かぐや姫の物語」地上波放送

1月9日(金)午後9時から、日本テレビ系「金曜ロードショー」にて、スタジオジブリの高畑勲監督による長編アニメーション映画「かぐや姫の物語」(2013年公開)が放送されます。本作は、日本最古の物語とされる「竹取物語」を原作とし、制作期間8年、総製作費50億円をかけて制作されました。高畑監督にとっては、2018年に亡くなる前の遺作となりました。

あらすじと声の出演

物語は、光り輝く竹の中から現れた美しい姫君を、翁と媼が育てることから始まります。姫は野山を駆け回る元気な少女に成長しますが、やがて都に移り住み、貴族社会の窮屈さや欲望に嫌気がさして故郷の山へ帰っていきます。

主人公・かぐや姫の声は朝倉あきさんが担当。翁役は、生前にプレスコ方式で収録を終えていた地井武男さんと、一部代役を務めた三宅裕司さんが担当しました。その他、捨丸役を高良健吾さん、媼役を宮本信子さん、相模役を高畑淳子さん、女童役を田畑智子さん、斎部秋田役を立川志の輔さんが務めています。

女童の魅力と考察

作中では、終盤で薙刀を手に取る勇ましい姿も見せる女童(めのわらわ)のキャラクターが注目されています。月から一行が来た際に屋敷の人々が次々と意識を失う中、女童だけは意識を失いませんでした。これについて、彼女が子どもに近い存在だったためではないかという推測もありますが、真相は不明です。

現代アニメとの比較

「かぐや姫の物語」が「引き算の美学」で余白を活かした表現を追求したのに対し、2026年に公開された山下監督の『超かぐや姫!』は、現代のネット文化やVTuberなどを取り入れ、情報過多な世界を生きる楽しさと厳しさを描いています。高畑監督の作品が普遍的な感動を与える一方、山下監督の作品は現代を生きる者にとって強く心に刻まれる作品と言えます。両作品が同時に存在する現代は、非常に素晴らしい時代であると評されています。

用語解説

  • プレスコ方式: 映像が完成する前に声優が演技をするアフレコ方式。
  • VTuber: バーチャルYouTuberの略で、CGのアバターを使って動画配信を行うクリエイター。

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