大阪府警捜査4課、捜索中の暴行事件で異例の35人処分
大阪府警捜査4課で発生した捜索中の暴行事件により、捜査員ら12人が懲戒処分を受け、指導を含めた処分人数が35人に上る異例の事態となった。事件の背景には、捜査方針の伝達ミスや、組織犯罪に立ち向かう捜査員の「負けたらアカン」というプライドの暴走があったと推測される。
更新 2/15 17:21
捜索中の暴行事件と処分
- 大阪府警捜査4課で、捜索中に捜査対象の男性3人に対し複数の捜査員が集団で暴行を加えた事件が発生した。
- この事件により、捜査員ら12人が免職や停職などの懲戒処分を受けた。
- 指導を含めた処分人数は異例の35人に上った。
事件の経緯と背景
- 事件は昨年7月15~16日、大阪市内のビル一室で発生した。
- 職業安定法違反容疑で、スカウトグループ「ナチュラル」の拠点を捜索した際、捜査員が男性らを殴打した。
- 捜査の主目的は、秘匿性の高い通信アプリ「チャットアルファ」の解析のため、端末をロック解除した状態で押収するか、暗証番号を聞き出すことだった。
- しかし、上層部は後に逮捕を優先する方針に変更したが、現場にその方針が伝達されていなかった。
- 現場責任者だった元警部補は、暗証番号を聞き出すことを重視したためと公判で証言した。
- 捜査全体を指揮した警部は、現場に方針変更を伝えていたと内部調査で説明しており、食い違いの原因は不明である。
- 男性らが暗証番号の説明を拒んだことをきっかけに、集団暴行に発展したとみられる。
捜査4課の特性と捜査員の意識
- 大阪府警捜査4課は暴力団など組織犯罪を専門とし、過去にはその捜査で全国的に知られていた。
- 「強面集団」と見られる側面もあり、動画投稿サイトで捜査員が怒声を飛ばす映像が拡散されたこともある。
- 職務中の力の行使は一定程度許容されているが、捜査4課では暴力団に対処してきた性質上、有形力の行使が多かった。
- ある捜査員は「相手も凶暴で、舐められたら捜査にならない」と話している。
- 他県警の元捜査員は、府警4課はプライドが高く、「力の大阪」を自負していたと指摘している。
- 事件で有罪判決を受けた元巡査部長は、逮捕後「4課のガサ(捜索)として、どんな相手にも負けたらアカンと思っていた」と供述した。
用語解説
- 捜査4課: 大阪府警の暴力団など組織犯罪を担当する部署。
- ナチュラル: 事件で捜索対象となったスカウトグループ。
- チャットアルファ: ナチュラルが独自開発した秘匿性の高い通信アプリ。
- 有形力の行使: 警察官職務執行法などに基づき、相手の抵抗などに応じて許容される力の行使。
参照元
タグ
コメント
0件- コメントはまだありません。