コラム:中堅国が対米デリスク戦略、「トランプ離れ」加速
トランプ米大統領の強硬な通商政策に対し、世界の中堅国が連携して自国の貿易自由化を進める動きが加速している。米国に依存しない「デリスク戦略」が広がりを見せている。
更新 1/28 21:28
中堅国の「デリスク戦略」
- トランプ米大統領によるグリーンランド問題での関税示唆とその後の撤回は、世界の「ミドルパワー(中堅国)」にとって、米国の関与の有無にかかわらずグローバル化を再起動させる現実味を増した。
- トランプ氏は関税を領土的・軍事的圧力の道具としても使用したが、今回は強硬な抵抗と報復に直面し後退を余儀なくされた。
- 米国が保護主義を強める一方、欧州やカナダなどの経済圏は自らの手で貿易自由化を進めている。
ルールに基づく秩序の維持
- トランプ氏が多国間貿易体制から米国を切り離し、取引ベースの体制へ移行させようとする中、他国は米国に追随しない決意を固めている。
- カナダのカーニー首相は、中堅国が連携することで米国の覇権による被害を避けられると主張し、「ルールが守ってくれないのなら、自ら守らなければならない」と訴えた。
各国の貿易交渉加速
- カナダへの関税脅しに対し、欧州連合(EU)も世界各地での貿易交渉を加速させている。
- EUはメルコスルやインドとの交渉を進め、メキシコ、インドネシア、スイスとの協定締結に加え、ベトナムとの交渉も控えている。
用語解説
- ミドルパワー(中堅国): 国際社会において、超大国と途上国の中間に位置する国々を指す。経済力や軍事力、国際的な影響力を持つ。
- デリスク戦略: リスクを低減させるための戦略。ここでは、特定の国(米国)への経済的依存度を減らすことを指す。
- カーニー首相: カナダの元首相。国際金融や気候変動問題にも積極的に関与した。
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