タイの建設現場でクレーン倒壊、列車に衝突し多数死傷

タイ中部ナコンラチャシマ県で、中国の支援を受ける高速鉄道建設工事中に大型クレーンが倒壊し、走行中の列車に衝突する事故が発生しました。この事故により、少なくとも32人が死亡、64人が負傷しました。

更新 1/15 09:57

事故概要

  • タイ中部ナコンラチャシマ県で、14日午前(現地時間)、高速鉄道の高架線路建設工事現場で大型クレーンが倒壊しました。
  • 倒壊したクレーンは、工事現場の下を走行中の列車に直撃しました。
  • 事故当時、列車には乗客と乗務員合わせて195人が乗車していました。
  • 衝突により、列車の客車2両が脱線し、火災が発生しました。

被害状況

  • タイ公衆衛生省によると、これまでに少なくとも32人が死亡、3人が行方不明となっています。
  • 負傷者は64人で、うち7人は重体です。
  • 地元住民は、大きな音の後、2回の爆発があったと証言しています。
  • 乗客からは、客車の窓が開きにくく脱出が困難だったとの声も上がっています。

工事と背景

  • この工事は、中国の「一帯一路」事業の一環として、中国とタイの合弁企業が進めていたものです。
  • 建設中の高速鉄道計画は、バンコクから中国雲南省昆明までを結ぶプロジェクトの一部です。
  • 工事はタイの大手建設会社イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)と中国鉄路総公司(CREC)の合弁企業が担当していました。

過去の類似事故と政府の対応

  • 同様の事故は過去にも発生しており、2024年8月にも同じ県で進められていた高速鉄道工事現場でトンネルが崩落し、作業員3人が死亡しています。
  • タイのアヌティン・チャーンウィーラクン首相は、過去の事故に関与した業者と今回の事故の関連を指摘し、事故を繰り返す建設業者をブラックリストに載せるための法改正の必要性を強調しました。
  • 中国政府は、事故の犠牲者への哀悼の意を示しつつ、事故区間はタイ側の企業が建設中であるとの見解を示しました。

用語解説

  • 一帯一路: 中国が提唱する、シルクロード経済圏の復興を目指す巨大経済圏構想。
  • ITD-CREC: タイの大手建設会社イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)と中国鉄路総公司(CREC)の合弁企業。

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